香耶が３歳の時に発現しました。見鬼の才とは異形を見る力です。

香耶や義母と顔を合わせると、何かと用事を言いつけられて面倒なことになることから、使用人たちの気遣いでそうなっていました。

使用人としてひどい扱いを受けている美世にとって唯一心を許せる人でした。

多くの良家の女性が彼と婚約をして、三日と持たずに逃げ出すほどだそうです。

名家の生まれで能力にも容姿にも恵まれた彼の唯一の、優しすぎるが故の欠点として美世は感じていました。

帝大出身で卒業後難関の士官採用試験に合格し、軍では少佐としてひとつの部隊を率いる立場という、若く立派な人物です。

炊事をする嫁など久堂家当主の妻にふさわしくないとは思いながらも、できることをする美世でした。

久堂家での美世の部屋の広さは八畳もあり、美世はとても広いと感じています。

正解は自由に使えるお金がないためです。自由に使えるお金がないため、街へ行ってもどうなるという気持ちが強いようです。

普及し始めたばかりの自動車を置ける場所は限られているため、まずは仕事場に向かいました。

髪には櫛の良し悪しが関係してくるため、今の彼女に贈るなら実用面でこれしかないと思い、選びました。

薄刃家の異能は幻覚を見せて傀儡するなど、飛び抜けて異質で危険とされています。

ひっそり隠れて暮らしていた薄刃家が斎森家に嫁いだのは極めて例外的でした。

女性嫌いな清霞は女性使用人に秋波を送られ心休まる時がないため、小さな屋敷に移りました。

繊細な図案で旦那様に似合うと思うとのことで選びました。

。香耶は美世の腹違いの妹であり、異能持ちでした。

誰よりも近くで斎森家を見張ることで、美世に害が及ばないようにしていました。

。相変わらず美世に対して暴言を吐いている所に、ゆり江が現れて助けてくれました。

悩む清霞に、女は愛されて自信をつけるのですよ、と微笑みながらアドバイスしていました。

早くに亡くした母の代わりに目いっぱいぬくもりをくれた女中です。

塞ぎ込む美世を心配して、清霞が美世に会いにきてほしいと手紙を送りました。

普段使っている黒色と似た雰囲気にならない、派手すぎず清霞の薄い髪の色に似合うものを選びました。

ある策略のために、清霞を監視していたのでした。

蔵に閉じ込められた美世に香乃子は暴力を奮いながら婚約破棄をするように迫りました。

実の娘に対して愛情どころか、無能に情などない、疫病神以外の何ものでもないと言っていました。

まだ若いため、世間を知る目的で、１人特別厳格で有名な家に奉公に出されることになりました。

異能者の多い旧都に行って何もできない自分を鍛え直すことにしました。

女性にしてはすらりと高い背に真っ白な手足をした、ところどころ清霞に似た姉です。

淑女としての教育を受け直したいと申し出た美世に、教師として姉の葉月を呼んだのでした。

二ヶ月後にちょうどいいパーティーがあるので、一緒に参加することを提案しました。